
ビジネスや冠婚葬祭、カジュアルに履く普段使い用など様々なシーンで履くことの多い革靴。
革靴にはどんな種類があるのか?今回はデザインとシルエットの種類について説明します。
種類を知れば革靴選びも楽しくなります!
革靴のデザイン
革靴のデザインと言えば、ほとんどの場合つま先や甲の部分に施されたデザインの事を指します。
こちらの項目では「これさえ押さえておけば心配なし」の基本6タイプを紹介します。
ストレートチップ
つま先に一直線にラインが入ったデザインをストレートチップと言います。
また、つま先に帽子をかぶせたような見た目からキャップトゥと呼ばれたり、日本では一文字(いちもんじ)と言われることもあります。
スマートで堅実な印象の見た目なので、現在ではビジネスシーンや冠婚葬祭などでよく選ばれる定番デザインになっています。
プレーントゥ
つま先から甲にかけて装飾やステッチなどの無いシンプルなデザインをプレーントゥと言います。
シンプル故に、フォーマルからカジュアルなシーンまで幅広く取り入れやすいデザインです。
つま先が長めになるとフォーマルな印象に、短めになるとカジュアルな印象になります。
ウィングチップ
鳥が翼を広げたような切り替えが施されたデザインをウィングチップと呼びます。
ほとんどのウィングチップには切り替え部分に沿って穴飾りの装飾(パーフォレーション)が付いています。
革靴デザインの中でも装飾性の高い部類で、カジュアル寄りのデザイン。
オフのキレイ目なジャケパンスタイルに合わせて履くと、華やかでこなれた雰囲気を演出できます。
逆に冠婚葬祭や厳格なビジネスシーンでは装飾の少ないデザインが良しとされていますので、ウィングチップは避けた方が無難です。
TPOを意識しながら楽しみたいデザインです。
Uチップ
Uチップとは文字通りU字型にステッチが施されたデザインです。
つま先のステッチがとがったものをVチップと呼びます。
フォーマルとカジュアルがちょうど良く組合された雰囲気は汎用性が高く、近年人気のデザインになっています。
また、つま先周りが立体的に仕上がりますので、履いた時に足の指が楽だという事も特徴です。
モンクストラップ
靴紐ではなくストラップとバックルで固定して履くデザインの靴の事を指します。
現在ではドレスシューズのデザインの一つとして認知されています。
シングルモンクストラップ
甲の部分に施された1本のストラップで靴を固定するデザイン。
比較的シンプルなデザイン性の中、バックルがスタイリングのアクセントになります。
靴紐の無いビジネスシューズの代表的なデザインと言ってもいいでしょう。
ダブルモンクストラップ
2本のストラップの付いたパーツで甲を覆うようにバックルで固定して履くデザイン。
シングルよりも装飾的でオシャレな雰囲気を演出できます。
ビジネスシューズやパーティ用のドレスシューズでもよく見られるデザインです。
ローファー
ローファー(loafer)=「怠け者」という意味を持つ革靴。
紐が無く脱ぎ履きしやすいカジュアルな革靴の代表格です。
また、甲の部分に装飾が施されているのが特徴。
冠婚葬祭など厳格な場面では不向きなデザインですが、普段履きやオフィスカジュアルスタイルに合わせれば、こなれた雰囲気を演出してくれます。
革靴のシルエット
革靴を成型する工程で、木やプラスチックで出来た木型(きがた)、もしくはラストと呼ばれる足型を使用します。
木型(ラスト)に革を固定して、革を引っ張りながら靴の形にしていきます。
革靴のシルエットはこの木型(ラスト)の形で決まります。

主に、見た目の変化が分かりやすいつま先のシルエットで分類されます。
こちらの項目では「代表的なつま先のシルエット5タイプ」を紹介します。
ラウンドトゥ

緩やかに弧を描いた丸いシルエットのつま先をラウンドトゥと呼びます。
フォーマルからカジュアルまで馴染みやすいシルエットですので、一番見かけるデザインだと思います。
まず一足目は、このラウンドトゥが使いやすいでしょう。
スクエアトゥ

つま先が四角いシルエットの靴をスクエアトゥと呼びます。
クラシカルな雰囲気のシルエットは、堅実で落ち着いた印象を与えてくれます。
ポインテッドトゥ

つま先に向かって尖っていくシルエットのつま先をポインテッドトゥと呼びます。
スマートで洗練された印象を与えてくれますので、細身のスーツスタイルと好相性です。
チゼルトゥ

つま先の角度が工具のノミ(チゼル)に似ていることからチゼルトゥと呼ばれています。
エッジの効いたシルエットは、エレガントで高級感のある雰囲気を演出できます。
パーティシーンなどのドレスシューズによくみられるシルエットです。
オブリークトゥ

オブリーク(oblique)とは「斜めの、はすの」という意味の英語です。
親指から小指にかけて斜めに弧を描くつま先をオブリークトゥと呼びます。
足の指に合わせて形作られることでつま先に適度な空間ができ、窮屈さの無い履き心地が特徴です。
その特徴からコンフォートシューズなどによく採用されでいます。
また、シルエットの面白さからカジュアルシューズにも取り入れられるデザインです。
メンズのビジネスシューズと言えばストレートチップ
誠実な印象を与えてくれるストレートチップは、ビジネスシーンにおいて安心して使う事の出来るデザインです。
色は黒、シルエットもラウンドトゥを選んでおけば、冠婚葬祭様々なシーンで悪目立ちせず活躍してくれます。


「黒」ならば、結婚式でも葬儀でも使えます。ビジネスシーンでスーツの生地色が紺・グレーでも合わせやすく、汎用性が高いと思います。
「ストレートチップ」「ラウンドトゥ」ならば、フォーマルでもカジュアルでも使えます。派手さがなくてもお洒落な雰囲気を与える一足です。
はじめてメンズビジネスシューズ(革靴)を買う方は、ぜひ選択肢に入れてみてください。
デザインとシルエットを組合せてお気に入りの一足を
今回、革靴の基本的な「デザイン6種類」「シルエット5種類」をご紹介しました。
これらを組み合わせるだけで何種類も革靴のバリエーションが出来ますよね。
自分の好みやTPOに合わせた革靴選びには「デザイン」×「シルエット」で是非お気に入りの一足を見つけてみてください。
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1987年創業、東京浅草発のシューズブランド「フープディドゥ」。
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