トップリフト交換(ヒールの修理)について

革靴 修理 ヒール トップリフト 商品画像

革靴(ビジネスシューズ、ドレスシューズ)のヒール(かかと)部分には、トップリフトと呼ばれるパーツがついています。このパーツは地面と接するのでとても磨耗が激しいパーツです。今回は、このトップリフトの役割や、修理・交換の工程についてご説明します。

トップリフトとは?

革靴のトップリフトに使われる様々な種類を並べた画像

靴のヒール(かかと)の一番下部分、地面と接地する面に取り付けられる部品の事を指します。一般的にゴム製やプラスチック製のものが多く、摩耗して削れていく部品です。

トップリフトの役割

ヒール本体の摩耗やダメージを防ぐために、トップリフトが地面との接地面として機能し、靴の寿命を延ばす役割があります。

また、歩行時にクッション性、グリップ力を高めることで安全性を向上させます。特に高いヒールを持つ靴では、ヒールが地面に直接接触するよりも、トップリフトを使う事でバランスがとりやすくなります。

トップリフト交換のタイミングは?

革靴のトップリフトの交換時期の目安がわかる画像

トップリフトの厚みが半分(画像の赤ライン)くらいになってきたら交換のタイミングです。均一に擦り減っていく事は稀ですので、一番削れている部分を目安にしてください。

一般的に、歩行時の加重移動は足裏のかかと外側から始りますので、トップリフトも外側が一番削れていきやすい箇所です。これが内股気味の方ですと、トップリフトも内側が最初に削れていきます。

まだ大丈夫と思っていると、ヒール本体が削れてしまっていることもありますので、早めの交換修理をおすすめします。

トップリフト交換の工程

革靴のかかと部分がすり減った状態【トップリフト修理工程1】
今回は、フープディドゥのドレスカジュアルシューズ(No.103313)に、フープディドゥオリジナルのトップリフトを付け替えていきます。

古いトップリフトをはがす

革靴のトップリフトをペンチのような工具で剥がず【トップリフト修理工程2】
1. 古いトップリフトパーツを「ヒール剥がし」と呼ばれる工具で剥がします。

ヒールの底面をやすりで削る

革靴のヒール底面をグラインダーで削る【トップリフト修理工程3】
2. 古い接着剤の除去と凸凹を無くすために、ヒール底面を「グラインダー」という機械を使ってやすり掛けします。
革靴のヒール底面を平らにした画像【トップリフト修理工程4】
3. ヒール底面がきれいになりました。あえて粗めに削ることで、接着剤の接着強度を高めてトップリフトをはがれにくくします。

接着剤でヒールとトップリフトをくっつける

革靴の底面に接着剤を塗る【トップリフト修理工程5】
4. ヒール底面と、トップリフト接着面両方に底用の接着剤を塗ります。接着強度を高めるため接着剤は二度塗りして、更に10分程度乾燥させるというひと手間を加えてから接着を行っていきます。
圧着機でヒールとトップリフトをくっつける 【トップリフト修理工程6】
5. 「圧着機」でしっかり圧力をかけてパーツをくっつけます。

トップリフトの縁を切り落とす

新しいトップリフトの縁を切り落とす【トップリフト修理工程7】
6. ノミのような形状の「包丁」と呼ばれる工具を使って、はみ出ているトップリフトの縁を大まかに切り落とします。

グラインダーで側面の形を滑らかに整える

グラインダーで新しいトップリフトの形を整える【トップリフト修理工程8】
7. 「グラインダー」を使ってトップリフトの形を滑らかに整えます。

ヒール釘を打つ

ヒール釘(ヒールタックス)を打ち込む【トップリフト修理工程9】
8. 「追い込み」と呼ばれる棒状の工具を使って「ヒール釘」(ヒールタックス)を打ち込みます。「追い込み」を使うと、釘の頭がトップリフトに沈み込むほど深く打ち込まれ、接着強度を更に高めてくれます。

トップリフトの側面を染める

コバインク(コバインキ)という染料を使ってトップリフトの側面を塗っている画像【トップリフト修理工程10】
9. 「コバインク」(コバインキ)という染料でトップリフト側面を塗ります。希望の色味になるまで丁寧に繰り返し染めていきます。

仕上げに磨く

フィニッシャーブラシを使ってトップリフトに艶が出るまで磨く【トップリフト修理工程11】
10. 最後に、回転する「フィニッシャーブラシ」にトップリフト側面を当てて艶が出るまで磨きます。
革靴のトップリフト交換が完了した画像【トップリフト修理工程12】
交換修理完了。職人ならではの丁寧な作業で、強度も高く見た目も美しく仕上がりました。

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1987年創業、東京浅草のシューズメーカー「株式会社フープディドゥ」が、長年培ってきたプロならではの靴修理サービスをご案内します。

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